カムカムの魅力この催しで紹介された日本料理も米酢に代ってカムカムで調理された。新しい料理を創作する料理人の小田真規子氏はこのジャングルの果物に特別な魅力を感じている。最初は、知らない土地に栄養価の高い果物があるということに引き付けられたのだが、カムカムという名前が親しみやすく、英語のcome(来る)や日本語の噛むを連想させ、こういったことがすべて魅力的だと説明した。また、この果物に大きな将来性を予測するもう一つの重要な点は、その多目的性である。カムカムは飲み物であれ、食べ物であれ、すべての食品に使用することが出来、ビタミンCのサプリメントに頼る必要なく、臓器が必要とする栄養を取ることが出来る。
味噌や醤油との相性カムカムの酸味はとても柔らかく、レモンやライムのように他の味を殺すことなく、どんなソースとも調和する。また、醤油や味噌との相性も良い。従って、日本料理にはほぼ問題なく使用できる。カムカムは肉や魚ととてもよく合い、お薦めは焼いた牛肉を少しのカムカムと塩で味付けすることだと言う。日本人は料理によって米酢やワインビネガーなどタイプの違う酢を使うことに慣れているので、特に問題なくカムカム果汁を自分たちの食事に取り入れることが出来るだろうと小田氏は言う。カムカム普及協会の努力のお蔭で、カムカム入り飲料から飴にいたるまで、既に異なった製品が商品化されているが、ペルーのカムカムが大きく飛躍し、日本人の嗜好をとらえるためには、更にプロモーション活動に力を入れる必要がある。